旦那の親からの初節句祝い金の相場は？少ないor多すぎる問題を考察

「初節句のお祝い、旦那の親からの金額はどのくらいが普通？」「夫側の親が何もしないのは一般的？」そんな疑問を抱えていませんか？

初節句のお祝い金は地域や家庭の慣習によって大きく異なるため、何が適切なのか判断に迷う方は多いでしょう。

「5,000円は少なすぎる？」「妻側の実家ばかり負担しているのでは？」と感じることもあるかもしれません。

この記事では、初節句のお祝い金の一般的な相場、両家の負担バランスの取り方、旦那の親が何もしない場合の理由や対応策などを詳しく解説します。

さらに、実際の体験談やネット上の意見も交え、リアルな視点で問題を掘り下げます。

「両家」で準備する場合と「妻側だけ」で準備する場合の違い

初節句は、子どもの健やかな成長を祝うための行事です。

そのため、本来であれば夫側・妻側の両家が共同でお祝いに参加し、費用を出し合うのが自然と考えられています。

たとえば、ひな人形や五月人形はどちらの親が用意するか、あるいはお祝い膳や会食費はどう分担するかなど、両家が話し合いのうえで決めるケースが増えつつあります。

一方で、「女の子の初節句は妻側の実家が用意する」「男の子の初節句は夫側の実家が用意する」という地域の風習が今も根強く残っていることも珍しくありません。

とりわけ、昔ながらの考え方が色濃く残る地域や家系では「妻側だけが担当するもの」という認識を持つ方もいます。

また、夫婦自身が負担する代わりに、両家からは“お祝い金”という形で援助を受けるパターンも考えられます。

いずれにせよ、重要なのは「事前のすり合わせ」と「納得のいく落としどころ」です。

両家それぞれの考え方があるなかで、誰が何を担当するかをあやふやにしてしまうと、後々トラブルの原因になりかねません。

夫婦で話し合いの方向性を決めたうえで、両親に相談するようにするとスムーズです。

旦那の親が出すべき費用と相場とは

一般的に、初節句で必要となる費用は下記のように分類できます。

これらをすべて妻側の家が負担すると高額になりやすいので、「息子をもつ親として多少は負担すべき」と考える旦那の親もいます。

ただ、金額の相場は家庭や地域によって大きく差が出るのが現実です。

このように幅があるため、結局は夫婦で事前に「これくらいをいただけるとありがたい」という希望を整理しておくといいでしょう。

まれに「人形代はまったく出さないのに、会食だけ参加」というケースもありますが、これは旦那の親が悪いというよりも、事前の調整不足が原因となりがちです。

嫁側の両親とのバランスをどうとるか

もう一つ悩ましいのが、嫁側の両親が出した額や準備した内容とのバランスです。

たとえば、妻の親が高価なひな人形を購入したのに対し、旦那の親がほとんど何もしないとなると、後から不満を生むことがあります。

あくまで子どものお祝いが目的ですから、どちらの家からも祝福の気持ちを示せるように、うまく調整していきましょう。

気になる金額の相場は？初節句お祝い金の平均と実際の声

金額に明確な基準があるわけではないのが初節句のお祝いの難しいところです。

しかし、大まかな「よくある相場」を把握しておくと、判断の目安になるでしょう。

一般的に多いお祝い金の金額帯（5,000円～50,000円など）

インターネットの育児系コミュニティやSNS上でのアンケート結果を見てみると、5,000円〜5万円という非常に幅広い金額が飛び交っています。

ここで大切なのは、金額が多い・少ないという絶対的な基準ではなく、「それが両家や夫婦・子どもにとって納得のいく額かどうか」という点です。

数千円でも心のこもったお祝いなら嬉しいものですし、逆に高額すぎると負担を感じる場合もあります。

5,000円は少ない？多い？実際にもらった金額事例

「5,000円じゃ少なすぎる」と感じる人がいる一方で、「十分ありがたい」と受け取る人もいます。

家庭の経済状況や孫の人数、地域ごとの伝統によっても感覚は変わってくるでしょう。

また、5,000円を包んだ後に追加で現金や品物を贈るケースもあるので、一概に「少なすぎる」とは言い切れないところがポイントです。

旦那の親が「何もしない」場合は普通なのか

「旦那の親がまったく初節句に関わらない」という話も、ときどき耳にします。

これは本当に普通なのか、それとも何か理由があるのかを見ていきましょう。

祖父母が遠方・高齢など事情があるケース

一番考えられる理由は、物理的または身体的な制約があって関わりづらいというものです。

こうした事情がある場合、金銭を送ることすらままならないケースもあるでしょう。

しかし「会えない＝何もしない」とは限りません。

最近はオンラインツールやビデオ通話で遠方の家族とも交流しやすくなっています。

もし祖父母の体力的に厳しい場合でも、写真を送ったり電話で様子を伝えたりといった形で、子どもの節句を祝ってもらうことは十分可能です。

お祝いの文化や風習に対する考え方の違い

地域によっては、「初節句は嫁側の家でやるもの」とされる場合があります。

こうした風習が脈々と受け継がれている家庭では、旦那の親が積極的にお祝い金を出す必要性を感じていないこともあり得ます。

もちろん、妻側からすると「少しぐらい援助してもらえないの？」と感じてしまうかもしれませんが、当人たちにとっては昔から当たり前の習慣を踏襲しているだけということも。

とくに昔ながらの家制度が強い地域では、男児の初節句を夫側が、女児の初節句を妻側が、という風に役割分担が決まっている場合もあります。

もしこうした違いが背景にあるならば、安易に「何もしないなんておかしい」と責めるのではなく、まずはその風習を理解する努力をすることが大切です。

「あえて現金ではなく品物でお祝い」の可能性

お金ではなく、あえて品物でお祝いをしてくれるというケースも少なくありません。

ひな人形や五月人形は、どちらが購入するかは地域や家ごとに差がありますが、もし旦那の親が高価な人形を贈ってくれる場合は、むしろ現金よりも価値のある贈り物と言えるでしょう。

保管場所や好みの問題もあるため、事前に「どのような飾りが欲しいか」を夫婦で検討し、希望を伝えておくのが望ましいでしょう。

実際にあった「初節句のお祝い金」体験談

ここでは、ネット上の声や知人から聞いた実話をもとに、初節句で旦那の親からどのようなお祝いをもらったかの具体例を紹介します。

人によって感じ方はさまざまですが、参考の一助になれば幸いです。

5,000円でも感謝！後から商品券をもらった事例

「正直最初に受け取ったときは『えっ、たった5,000円？』と思いました」という女性がいました。

ところが、その数日後に「先日はバタバタしてごめんね。気持ちばかりだけど…」との手紙とともに1万円分の商品券が贈られてきたそうです。

結果的に、トータル15,000円相当のお祝いをもらったことになり、「最初に驚いたけど、後でしっかり考えてくれていたんだな」とホッとしたとのこと。

すぐに現金で高額を包まなくても、時期をずらして追加で渡すという柔軟な方法もあるのだと改めて感じたそうです。

10,000円～30,000円が妥当？ネット上の多数派意見

多くのユーザーが集まる育児系SNSやコミュニティを見てみると、1万円〜3万円を包む人が「ちょうどいい」と考えるケースが目立ちます。

理由としては下記のようなものがあります。

一方で、3万円以上になると「少し大きすぎないか」という意見も出てきますし、2万円は日本では縁起を気にする人もいるため避けられる傾向もあります。

こうした数字の扱いも含めて、家族で確認しておくと安心です。

高額をもらったがかえって気まずくなったケース

「10万円もらってしまったけど、お返しに困る」という声も実は少なくありません。

一般的には、頂いた金額の3分の1から半額程度のお返し（内祝い）をするのがマナーとされます。

しかし、例えば10万円の場合、お返しに3万〜5万円相当の品を用意しなければならず、「それなら最初からもう少し額を抑えてくれたらよかったのに…」と内心思ってしまうこともあるでしょう。

やりすぎは善意が裏目に出ることもあるため、なるべく事前に相談できるとベターです。

初節句のお祝いを巡るよくある質問（FAQ）

Q1. 親族や友人など第三者からの相場はどれくらい？

初節句の主役はあくまで子どもなので、基本的には両家が中心となってお祝いを進めます。

しかし、近しい親族や仲のいい友人が「おめでとう！」とお祝いをくれることもあるでしょう。

金額があまり高すぎると、かえって相手を困らせる場合もあります。

「内祝いをどうしたらいいの？」と悩む元になるからです。

そのため、気持ち程度の金額がちょうどいいでしょう。

Q2. お祝いをもらったら内祝いは必要？おすすめの品は？

通常、出産祝いや初節句のお祝いをもらった際には、内祝いとしてお返しをするのがマナーです。

時期としては、節句が落ち着いてから1か月以内を目安にお返しを準備するとスムーズ。

ただし、高額すぎるお返しは「そこまでしなくていいのに…」と思われる可能性もあるので、いただいた金額の3分の1から半額程度でおさえるのが無難です。

のし紙には「内祝」または「初節句内祝」と書き、贈り主を子どもの名前にするのが一般的です。

まとめ：夫婦間の話し合いが円満な初節句のカギ

初節句のお祝い金をめぐる問題は、両家の意見や地域の慣習、経済状況などが絡み合うため、一筋縄では解決しにくい側面があります。

しかし、共通して言えるのは、「子どものお祝い」という前向きな目的があること。

しっかりと夫婦間で話し合いを行い、お互いの両親への配慮も忘れずに進めていけば、過度なトラブルを避けやすくなります。

最終的にお祝い金の額が5,000円であっても10万円であっても、「子どものためにありがとう」という感謝の気持ちを持つことが大切です。

ぜひこの記事を参考にしながら、心から喜べる初節句を迎えてください。

子どもの成長を祝うこの機会が、家族の絆をより深める素晴らしい思い出となることを願っています。